秋の味覚を代表する果物である柿ですが、食べるときに「柿って皮ごと食べても大丈夫?」「皮ごと食べるメリットはある?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
柿は生のまま、皮ごと食べても問題ありません。柿の皮には、ビタミンCやポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。
今回は、柿の皮に含まれる栄養素やその健康効果、皮ごとおいしく食べるための方法をご紹介します。
目次
・柿は生のまま皮ごと食べられる
・柿の皮に含まれる栄養素と効能
・柿を皮ごと食べる際の注意点は?
柿は生のまま皮ごと食べられる
柿は皮ごと食べることができます。表面を適切に洗えば、農薬などの心配もありません。完熟して柔らかくなった柿は、美味しく食べられるうえに栄養価が高く、皮を剥いて食べるよりも栄養素を多く摂取できます。
柿の皮と実の間である「皮目」には、ビタミンCやβカロテン、タンニンなどの栄養素が含まれています。果肉以上の栄養価があることから、健康維持や疾病予防を目的に皮ごと柿を食べる人も少なくありません。
ただし、柿の食べ過ぎには注意しましょう。柿に含まれるタンニンやペクチンの過剰摂取は、便秘や下痢、腹痛といった消化器疾患の原因になります。成人の場合、1日あたり1〜2個、子供や妊婦は1個を目安に食べるといいでしょう。

柿の皮に含まれる栄養素と効能
先述のように、柿の皮にはたくさんの栄養が含まれているので、できるだけ捨てずに食べるのがおすすめです。ここからは、柿の皮に含まれる主な栄養素とその健康効果について解説します
食物繊維で満腹感を得られる
柿の皮は、食物繊維がとても豊富に含まれています。食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らむため、少量でも満腹感を得られます。
さらに、食物繊維には糖質の吸収を緩やかにする働きがあります。糖質の吸収が抑えられることで、血糖値の急激な上昇も抑えられ、糖尿病や高血圧など、生活習慣病の発症リスクを低減させることができます。
ポリフェノールが生活習予防する
柿の皮に含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があります。これが体内の活性酸素などの有害物質を除去し、細胞の酸化を防止することで、動脈硬化や心臓病、がんなどの生活習慣病のリスクを低減させます。
また、抗酸化作用により、肌を引き締めたり、肌へのダメージを保護したりと、美肌効果も期待できます。